いざという時の手引き

困ったときにすぐに役立つ 葬儀にまつわる挨拶・文例集-いざという時の手引き

困ったときにすぐに役立つ 葬儀にまつわる挨拶・文例集

危篤・逝去を知らせる文言

危篤の知らせ

「私は□□の妻○○と申します。実は夫の□□が先ほど危篤となりました。△△街道沿いの××病院の●●号室に入院中ですが、一目会っていただけないかと思 い、お電話させていただきました。病院の場所はお分かりになるでしょうか。明日の午前十一時頃にお越しいただければと思います。何卒よろしくお願い致しま す。」

逝去の知らせ(近親者などに)

「私は□□の長男で○○と申します。実は父の□□が昨晩、死去いたしました。取り急ぎお知らせを差し上げるべくご連絡いたしました。葬儀の日程は決まり次第、追ってご連絡をさせていただきます。」

※近親者や親戚付き合いをしている方にはすぐに連絡を取りましょう。他の方々には、葬儀の日取りが決まってから連絡するとよいでしょう。

死亡通知の書き方

自宅でのお葬式

夫(妻)□□儀、本日○日午前△△時△△分、心筋梗塞で死亡いたしました。享年五十九歳でした。私としても覚悟はしておりましたが、現実に夫(妻)の死に直面し、ただただ狼狽しております。
葬儀ならびに告別式は、○○日午後一時から仏式で自宅にて執り行います。とりいそぎお知らせいたします。

斎場でのお葬式

母○○儀、九十歳をもって○月○日午後○○時○○分、自宅で大往生いたしました。
生前のご厚誼に深く感謝し、謹んでお知らせ申し上げます。
葬儀は左記の通り行います。

日 時  ○月○○日(水)

葬 儀  午後二時より三時
告別式  午後三時より四時

式 場  ○○斎場(○○県○○市)

平 成  ○○年○月○日

喪主 ○○○○

通夜・告別式・本葬の通知

父の通夜・告別式の通知

父□□儀×月×日午後×時×分、心不全のため享年八十一歳にて急逝いたしました。
ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知申し上げます。
なお、通夜 葬儀は左記の通り自宅にて相営みます。

敬 具

通 夜 ×月×日(×) 午後×時~×時
葬 儀 ×月×日(×) 午後×時~×時
告別式 ×月×日(×) 午後×時~×時
場 所 東京都○○区○○町

母の本葬の通知

母□□儀、八十二歳をもって○月○日午前○時○分、××病院にて永眠いたしました。故人に代わりまして、生前のご厚誼に深くお礼を申し上げます。
また通夜、密葬の儀は近親者だけで無事に行いました。
本葬は○月○日午後一時から、告別式は同日午後三時から××寺にて執り行います。

会葬礼状の書き方

父の葬儀に対する会葬礼状

故○○儀告別式に際しましては、ご多忙中にもかかわらず、遠路わざわざご会葬くだされ、ご丁重なるご芳志を賜りましてまことにありがたく厚く御礼申し上げます。皆様には拝趨のうえご挨拶申し上ぐべきところ、略儀ながら書中をもって謹んで御礼申し上げます。

東京都○○区○○町1の1の1

喪主 ○○○○

外 親戚一同

夫の葬儀に対する会葬礼状

夫□□の葬儀にあたりましては、お忙しい中をお越しいただきました上、お心の込もった御供物を賜りましてまことにありがとうございました。心から御礼申し上げます。また、混雑にとりまぎれ行き届かぬことばかりでございましたことをお詫び申し上げます。どうぞ主人の友人・知人の方にも宜しくお 伝え下さるようお願い申し上げます。まずは書中をもって御礼申し上げます。

お悔やみの文章を書くポイント

お悔やみの文章を書くポイント

1. 前文の省略
時候の挨拶など前文は省略し、本文に入るのが一般的です。結語としては、「合掌」「敬具」等を用いて、丁寧に締めくくります。
2. 忌み言葉の注意点
忌み言葉としては、「重ね重ね」「たびたび」「またまた」「追って」等、繰り返しを連想させるものは避けましょう。
3. 御霊前、御仏前
一般的に亡くなった日から四十九日までが「御霊前」、それ以降は「御仏前」となりますので、お線香の表書きや、お悔やみ文章内でもそれに倣います。
4. 亡くなった方の敬称
お悔やみのご贈答お線香、お悔やみ文章を送る際の宛名は喪主様宛にし、喪主が何方か分からないときは、「故○○○様御遺族様」とします。 故人宛に送るものではありませんので、ご注意ください。敬称を用いる故人は、喪主から見た関係で表します。(お盆やお彼岸など、時節のご挨拶を兼ねてお送りする場合には、お送りする先様から見た故人の関係で表してください。)
ご尊父[そんぷ]様、お父様、お父上(様)
ご母堂[ぼどう]様、お母様、お母上(様)
祖父 ご祖父様
祖母 ご祖母様
ご主人様、ご夫君様
ご令室[れいしつ]様、ご令閨[れいけい]様
息子 ご子息(様)、ご令息(様)
ご息女(様)、ご令嬢(様)
御兄様、または名前「○○様」
御姉様、または名前「○○様」
御弟様、または名前「○○様」
御妹様、または名前「○○様」

お悔やみ文例集

亡くなって直ぐにお使い頂けるお悔やみ 例文

主語無し 例文
  • ご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。
  • ご生前のご厚情に深く感謝するとともに、故人のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。
  • ご訃報に接し、心から哀悼の意を表し、安らかにご永眠されますよう心よりお祈り申し上げます。
  • 突然の悲報に接し、悲しみにたえません。残されたご家族様のご心情をお察しし、お慰めに飛んで参りたい気持ちでおりますが、遥かな地よりご冥福をお祈り申し上げます。
宛名を変えてご使用可能 例文
  • ○○○様のご逝去に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。
  • ○○○様のご逝去を悼み、ご冥福をお祈り申し上げます。
  • ○○○様のご訃報に接し、お悲しみをお察し申し上げますとともに、心より哀悼の意を表します。
社葬・会社関係者 例文
  • ○○○様のご訃報に接し、社員一同、謹んで哀悼の意を表します。ご遺族の皆様ならびに社員の一同様に、心からお悔やみ申し上げます。
  • ○○○様のご訃報に接し、心からお悔やみ申し上げます。ご生前のご功績と深い感謝の意と尊敬の念をもって、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
  • ○○○様のご生前のご功績を偲び、社員一同、謹んで哀悼の意を表します。ご遺族の皆様に、心からお悔やみ申し上げます。
法要・慰霊 例文
  • ご生前のご厚情に深く感謝するとともに、故人のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。
  • ○回忌のご法要に際し、故人をご生前の面影を偲び、心よりご冥福をお祈り致します。
  • 故人の○周忌のご法要に接し、悲しみを新たにしております。ご家族のお気持ちをお察し申し上げます。ご法事に出席出来ませんが、心ばかりのお線香をお送りし、故人を偲びたいと思っております。どうぞ、ご仏前にお供えいただければ幸いと存じます。
  • 故人の○回忌に接し、故人の面影を偲びつつ、遠方から合掌させていただきます。ご生前のご厚情に感謝するとともに、謹んで故人のご冥福をお祈り申し上げます。
  • ○○○様がお亡くなりになられ、四十九日もすまされたとのお便りを頂き、突然の事で驚いております。お見舞いにもお伺いせず、心から申し訳ない気持ちでいっぱいでございます。○○○様には、お力をお落としのことと存じますが、お体にお気をつけてお過ごしください。謹んで故人のご冥福をお祈り申し上げます。
年末・年始 例文
(喪中はがきにお応えしましょう)
  • このたびはご丁重なご挨拶をいただきまして恐れ入ります。
    ご服喪中と存じ、年頭のご祝詞を控えさせていただきます。
    ○○○様がお亡くなりになり、皆様さぞかし深い想いにてご越年のこととお察し申し上げます。心ばかりのものでございますが、同封のお線香を御仏前にお供えくださいますれば幸いと存じます。寒さ厳しき折から、ご一同様ご自愛あそばされますよう、心より祈り上げます。
  • 本日、年賀欠礼のお知らせをいただき、大変驚いております。
    ○○○様ご逝去のこと、少しも存じませず、お悔やみも申しあげず失礼いたしました。遅ればせながら、謹んでご冥福をお祈り申しあげますと共に、心ばかりのお線香を送らせていただきます。どうぞ、ご仏前にお供えいただければ幸いと存じます。ご家族様にはさぞお力落としのことと拝察申しあげますが、どうかおだやかな新春を迎えられますよう、心からお祈り申しあげます。
  • このたび○○○様のご服喪中と伺い、突然のことで驚いております。ここ数年は年賀のやりとりのみで旧交を温める機会に恵まれておりませんでしたが、まさかこのような悲報に接するとは信じられない思いです。
    ご家族の皆様のご落胆はいかばかりかとお察し申し上げます。
    くれぐれも御身を大切に、お心強くあられることを祈ってやみません。
    心ばかりのお線香ですが、どうぞ御仏前にお供えください。
    書中にてお悔やみ申し上げます。
お盆・お彼岸 例文
  • 故人の面影を偲びつつ、遠方から合掌させていただきます。ご生前のご厚情に感謝するとともに、謹んで故人のご冥福をお祈り申し上げます。
  • 在りし日のお姿を偲びつつ、故人の安らかなお眠りをお祈りいたします。
  • この度はお伺いする事が叶わず、心ばかりのお線香をお送りし、故人を偲びたいと思っております。どうぞ、ご仏前にお供えいただければ幸いと存じます。
  • 心ばかりではございますが、お線香をお送りいたします。ご仏前にお供えいただければ幸いと存じます。
新盆見舞い 例文
  • ○○○様の新盆を迎えるにあたり、改めましてお悔やみ申し上げますと共に心よりご冥福をお祈り申し上げます。この度はお伺いする事が叶わず、遠方より合掌させていただきます。心ばかりではございますが、お線香をお送りいたします。ご仏前にお供えいただければ幸いに存じます。
  • 新盆を迎えられるにあたり、心ばかりですがお線香を送らせて頂きました。ご生前の面影を偲び、ご冥福をお祈りいたします。
  • 月日が経つのは早いもので、○○○様の新盆をお迎えするとのこと、改めましてお悔やみ申し上げます。遠隔地におりますため、心ばかりですが、お線香を送らせて頂きます。ご家族の皆様のご健康を心よりお祈りいたします。

お悔やみに対する返礼

一般的な返礼の言葉
  • 「お忙しい中、また遠いところをお見え頂き誠に恐縮でございます。故人になり代わりまして厚くお礼申し上げます」
  • 「早速のご弔問ありがとうございます。生前は故人とご懇意にしてくださり、大変ありがとうございました」
  • 「ご弔問いただいた上、ご厚志まで賜りまして大変恐縮でございます。早速、霊前に供えさせていただきます」
闘病生活が長かった場合
「本日はお忙しい中お越しいただき、ありがとうございます。また闘病中はわざわざご来院いただいた上、お見舞いまで頂戴したのですが闘病の末、逝去してしまいました。故人に代わり厚くお礼申し上げます」
故人との対面を勧める場合
「この度はお越しいただきまして誠にありがとうございます。入院中には故人も逝去の前にお会いしたいと申しておりました。よろしければ、一目お別れをしてあげていただけますでしょうか」

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